塾の掛け持ちはダメ?メリット・デメリットと集団塾・個別指導の上手な併用法

塾の掛け持ちはダメ?メリット・デメリットと集団塾・個別指導の上手な併用法

集団塾に通う中学生・高校生の家庭では、「苦手な数学だけは個別指導でも教わりたい」と、2つ目の塾を考え始めるケースがよくあります。

一方で、塾を2つに増やすと月謝も宿題も通塾日も増えるため、負担に見合う効果があるかを見極めてから決めることが大切です。塾の掛け持ちは、目的と組み合わせ方しだいで成績アップにつながることもあれば、負担が増えるだけで終わることもあるでしょう。

この記事では、中学生・高校生を中心に、塾を掛け持ちするメリット・デメリットと、集団塾と個別指導の併用など効果が出やすい組み合わせを解説します。失敗しないためのポイントや、通塾を増やさずに済むオンライン塾との併用という選択肢も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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目次

塾の掛け持ちはダメ?向いている生徒と向いていない生徒

塾の掛け持ちが向いている生徒と向いていない生徒のイメージ

「塾の掛け持ち」とは、1つの塾に通いながら、別の塾や家庭教師などの指導も並行して受けることをいいます。集団塾と個別指導塾、予備校と個別指導、塾とオンライン家庭教師のように、組み合わせの形はさまざまです。

結論からいえば、塾の掛け持ちはダメなことではなく、目的がはっきりしていれば有効な方法の1つといえるでしょう。

ただし、なんとなく塾を増やしても、時間と費用の負担が増えるだけで成績につながらないケースも少なくありません。大切なのは、今どんな課題があり、2つ目の塾に何を任せるのかを先に決めておくことです。

中学生で今の塾に何かを足したいと考えている場合は、中学生向けのオンライン塾のように通塾を増やさない方法と比べてみるのもよいでしょう。掛け持ちが向いているかどうかは、以下のポイントで判断できます。

それぞれのポイントを順に解説します。

塾の掛け持ちは禁止ではなく目的しだいで成績アップに役立つ

塾の掛け持ちは、法律や学校の決まりで禁止されているものではありません。多くの塾も、ほかの塾との併用を禁止しているわけではないため、通うこと自体に問題はないでしょう。実際に、集団塾で受験対策をしながら、苦手科目だけ個別指導塾で補っている中学生や高校生もいます。

掛け持ちの効果を左右するのは、塾の数ではなく、それぞれの塾の役割がはっきり分かれているかどうかです。例えば「数学は個別指導、英語と国語は集団塾」のように担当を分ければ、内容の重なりを防げるでしょう。

反対に、同じ科目を2つの塾で習うと、時間や費用のむだが生まれやすくなります。

高校生なら、学校の授業や部活動と並行して、高校生向けのオンライン塾を補助的に使う方法もあるでしょう。掛け持ちを考え始めたら、まず「何のためにもう1つ通うのか」を家族で言葉にしてみてください。

塾の掛け持ちが向いているのは課題がはっきりしている生徒

掛け持ちで成果が出やすいのは、「何を補いたいのか」がはっきりしている生徒です。例えば「集団塾の数学の授業についていけない」「定期テストの英語だけ点数が伸びない」といった、具体的な課題があるケースが当てはまります。

こうした場合は、2つ目の塾で取り組む科目や単元を絞れるため、短い時間でも効果を実感しやすいでしょう。

また、今の塾の宿題をこなしたうえで、自分で復習する時間も確保できる生徒は、掛け持ちの負担にも対応しやすいといえます。

本人が必要性を理解していることも、欠かせないポイントです。保護者の判断だけで決めると、子どもは「やらされている」と感じ、授業に身が入らないこともあるでしょう。

反対に、今の塾の宿題も終わっていない、予定がすでに詰まっているといった状態なら、掛け持ちは慎重に考えたほうがよいかもしれません。苦手が1科目だけなら、オンライン家庭教師で週1回だけ教わるなど、負担の小さい方法から始める手もあります。

成績が上がらないときに塾を増やすのは順番が逆になりやすい

「今の塾に通っているのに成績が上がらないから、もう1つ塾を増やそう」と考える家庭もあるかもしれません。

しかし、成績が伸びない原因が分からないまま塾を増やしても、同じ問題が繰り返されるおそれがあります。成績が上がらない理由には、授業の内容が合っていない、宿題をこなせていない、復習の時間が足りないなど、さまざまなものが考えられるでしょう。

まずは今の塾の講師に相談し、どこでつまずいているのかを確かめることが先決です。復習の時間が足りないことが原因なら、塾を増やすとかえって時間が減り、逆効果になりかねません。原因が分かれば、今の塾の個別コースや補習で解決できることもあるでしょう。

テストの答案や塾の小テストの結果を見直し、間違えた問題に共通点がないか一緒に確かめてみてください。家での学習習慣に課題がある小学生なら、タブレット学習教材で毎日の学習の流れをつくるところから始めるのも一つの方法です。

掛け持ちか転塾かは今の塾への満足度を目安にして決める

今の塾への満足度で掛け持ちか転塾かを決める判断の流れ図(迷ったら体験授業で比べる)

塾を掛け持ちするか、思い切って転塾するかで迷う家庭も多いでしょう。判断の目安になるのは、今の塾にどれだけ満足しているかです。授業のレベルや講師、友だちとの関係など、今の塾に満足している部分が多いなら、足りない部分だけを補う掛け持ちが向いています。

一方、授業の進め方や教室の雰囲気そのものが合っていないなら、掛け持ちより転塾を考えたほうがよいでしょう。合わない塾に通い続けながら別の塾を足しても、費用も時間も二重にかかったまま、根本的な問題は解決しないからです。

転塾する場合は、受験学年の途中など、カリキュラムが大きく変わる時期を避けると負担を抑えられます。迷ったときは、次の塾の体験授業を受けてから判断すると、比べやすくなるでしょう。大学受験を控えた高校生なら、高校生向けのオンライン塾の体験授業も含めて、いくつかの選択肢を比べてみてください。

塾を掛け持ちするメリットとデメリット

塾を掛け持ちするメリットとデメリット

塾の掛け持ちには、1つの塾だけでは得られないメリットがある一方で、見落としやすいデメリットもあります。メリットとして大きいのは、今の塾を続けながら、足りない部分だけをほかの塾で補える点でしょう。

ただし、通う塾が増えれば、費用や宿題、通塾の時間もそれだけ増えていきます。特に中学生・高校生は、部活動や学校の課題との兼ね合いもあるため、1週間の予定に余裕があるかを考えておく必要があります。

メリットだけを見て始めると、「思ったより大変だった」と途中でやめてしまうケースも出てくるでしょう。始める前に、良い点と注意点の両方を家族で確認しておくことが大切です。

高校生で通塾の時間を増やしたくない場合は、高校生向けのオンライン塾と組み合わせる方法もあります。主なメリットとデメリットは以下の通り。

メリットを生かしつつ、デメリットをどう抑えるかを考えながら読み進めてください。

今の塾を続けながら苦手な科目だけを集中して補強できる

塾の掛け持ちの一番のメリットは、今の塾を続けながら、苦手な科目だけを補強できることです。集団塾は決まったカリキュラムで授業が進むため、一度つまずいた単元を授業中に取り戻すのは簡単ではありません。

そこで、苦手な科目だけ個別指導塾に通えば、自分の理解度に合わせて前の学年の内容から学び直すことも可能になるでしょう。

友だちや講師との関係など、今の塾の良さを手放さずに済むのも掛け持ちならではの利点です。転塾すると新しい環境に慣れるまで時間がかかりますが、掛け持ちならその心配もありません。特に受験学年では、カリキュラムを途中で変えずに済むため、学習の流れを崩さずに弱点を補えるでしょう。

補強する科目を1つに絞れば、費用や時間の負担も抑えやすくなるはずです。中学生の苦手科目の補強には、中学生向けのオンライン塾のように、教科を選んで受講できるサービスもあります。

科目や目的ごとに自分と相性のよい講師や指導法を選べる

2つ目のメリットは、科目や目的に合わせて、相性のよい講師や指導法を選べることです。例えば「数学は解き方を一から丁寧に教わる個別指導、英語は大人数で競い合える集団塾」のように、科目ごとに合う学び方は異なるもの。

1つの塾ですべての科目に満足できればよいのですが、科目によっては講師との相性が合わないこともあるでしょう。掛け持ちなら、苦手な科目だけ自分に合う講師や指導法を選び直せます。

また、塾ごとに持っている入試の情報や模試のデータが違うため、進路を考えるときの判断材料が増えるのも利点です。

ただし、情報が多すぎると、かえって志望校選びで迷ってしまうことも。進路の相談は軸となる塾の講師に任せるなど、役割を決めておくと混乱を防げるでしょう。

講師との相性を重視したい場合は、オンライン家庭教師のように、講師を選んだり変更したりできるサービスも検討してみてください。

塾の費用が二重にかかって家計の負担が大きくなりやすい

塾の掛け持ちで最も気になるのが、費用の負担でしょう。文部科学省の調査によると、公立中学校に通う生徒1人あたりの補助学習費(学習塾や家庭教師などの費用)は、年間で約27.2万円でした。

学校外活動費を見ると、公立・私立中学校ともに「補助学習費」の支出が最も多く、その額は、公立中学校の方が私立中学校より多い。

文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」

公立高校(全日制)でも、補助学習費は年間で約20.1万円にのぼります。この金額は塾に通っていない家庭も含めた平均のため、実際に塾に通う家庭ではもっと高くなることもあるでしょう。

塾を掛け持ちすると、月謝だけでなく入塾金や教材費、季節講習費なども2つの塾それぞれにかかる点に注意が必要です。特に受験学年では、夏期講習や冬期講習の費用が大きくなりがちといえます。中学生向けのオンライン塾など、ほかの選択肢の料金とも比べながら、1年間でかかる費用の合計を書き出してみましょう。

同じ科目を別々の塾で習うと教え方の違いで混乱しやすい

同じ科目を2つの塾で習うと、教え方の違いで子どもが混乱することがあります。数学の解き方や英文法の説明の仕方は、塾や講師によって異なるものです。どちらのやり方で解けばよいのか迷ってしまい、かえって理解が浅くなることもあるでしょう。

また、2つの塾で進度や使う教材が違うと、同じ単元を二重に習ったり、まだ習っていない単元の宿題が出たりするおそれもあります。

こうした混乱を防ぐには、科目ごとに「主に教わる塾」を決めておくことが大切です。同じ科目を両方で習う場合は、一方を新しい単元の授業、もう一方を復習や問題演習と役割を分けましょう。

2つ目の塾に今の塾の教材を持ち込み、分からない問題を質問する形にすれば、教材も増えずに済むでしょう。今の塾の教材に合わせて1対1で教わりたいなら、オンライン家庭教師のように授業の内容を相談して決められる方法も向いています。

宿題や通塾日が増えて睡眠や自習の時間が削られやすい

塾を掛け持ちすると、通塾の日数や宿題の量が増え、睡眠や自習の時間が削られやすくなります。厚生労働省の睡眠ガイドでは、中学生・高校生の睡眠時間の目安は以下の通りです。

小学生は9〜12時間、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保する。

厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」

部活動のある中学生や高校生が、帰宅後に塾へ行き、さらに2つの塾の宿題をこなすと、どうしても寝る時間が遅くなるでしょう。

塾は授業を受けるだけでなく、家で復習して解ける問題を増やしてはじめて力がつくもの。授業の時間ばかり増えて自分で解く時間がなくなると、塾を増やしたのに成績が伸びないという結果になりかねません。

夜遅い時間に1人で塾から帰る日が増えるなら、子供GPSで居場所を確かめられるようにしておくと安心です。寝る時間を先に決めてから、無理のない予定かどうかを確かめてみてください。

集団塾と個別指導の併用など、効果が出やすい組み合わせ

集団塾と個別指導の併用など、効果が出やすい塾の組み合わせ

塾の掛け持ちで成果を出すには、どの種類の塾を組み合わせるかも大切です。よく選ばれているのは、集団塾と個別指導塾の併用でしょう。

集団塾は決まったカリキュラムで授業が進み、受験情報や模試も充実している一方、一人ひとりのつまずきには対応しにくい面があります。個別指導塾は、苦手な単元や学校の進度に合わせて教われるのが特徴です。お互いの弱いところを補い合える組み合わせを選ぶと、掛け持ちの効果を感じやすくなるでしょう。

反対に、集団塾を2つ掛け持ちすると、カリキュラムが重なりやすく宿題も二重になるため、あまりおすすめできません。

小学生で中学受験の塾に通っている場合も、算数だけ個別指導や小学生向けのオンライン塾で補う家庭があります。効果が出やすい組み合わせは以下の通り。

それぞれの組み合わせの使い方を解説します。

集団塾に通いながら苦手な科目だけを個別指導で補強する

集団塾と個別指導の役割分担の例(集団塾は新しい単元と受験対策、個別指導は質問と復習)

最も取り入れやすいのが、集団塾に通いながら、苦手な科目だけ個別指導で補う組み合わせです。集団塾では新しい単元の授業や受験対策を受け、個別指導では集団の授業で分からなかった部分を質問したり、前の学年の内容を復習したりします。

例えば、集団塾に週2日通い、数学だけ個別指導を週1日足すといった形が考えられるでしょう。個別指導で扱う科目を1〜2科目に絞ると、費用も時間も抑えながら弱点を補えます。個別指導の講師に集団塾のテキストや小テストを見せ、どこでつまずいているかを伝えると、指導の内容を合わせてもらいやすくなるはずです。

集団塾の授業についていけるようになったら、個別指導の回数を減らすことも検討してみてください。目的を達成したら補助の塾を減らすと考えておけば、負担が大きくなりすぎずに済みます。

個別指導に通う時間が取れない場合は、自宅で受けられる中学生向けのオンライン塾で個別指導を受ける方法もあります。

受験対策の塾と定期テスト対策の塾でそれぞれ役割を分ける

受験対策の塾と、学校の定期テスト対策の塾で役割を分けるのも、効果が出やすい組み合わせです。進学塾の授業は入試に向けた内容が中心のため、学校の定期テストの範囲とずれることがあります。高校受験では内申点も合否に関わるため、定期テストの点数を落とせない中学生も多いでしょう。

そこで、入試対策は進学塾、定期テスト対策は個別指導と分けておけば、どちらも手を抜かずに済みます。定期テスト前の2〜3週間だけ個別指導を利用するなど、期間を限って使う方法も考えられるでしょう。中高一貫校に通う生徒の場合は、学校の授業についていくための塾と、大学受験向けの塾を分けるケースも見られます。

学校の教科書や問題集に沿って教わりたいなら、オンライン家庭教師のように使う教材を相談できる方法も向いているでしょう。テストの結果は両方の塾に伝え、次の対策に生かしていきましょう。

大学受験は予備校と個別指導の併用で苦手な科目を埋める

大学受験を控えた高校生には、予備校と個別指導を併用する生徒もいます。予備校は、志望校のレベルに合わせた講座や受験に役立つ情報、模試が充実しているのが特徴です。

一方で、大人数の講義形式が多く、授業で分からなかったところをその場で質問しにくい面もあるでしょう。

そこで、予備校の講義で全体の受験対策を進めながら、苦手な科目だけ個別指導で補う形が考えられます。映像授業の予備校なら、自分のペースで講義を受けながら、分からない部分を個別指導で質問する使い方もできます。

ただ、高校生は部活動や学校の課題も多いため、予備校と個別指導の両方に通うと、移動の時間が負担になりやすいでしょう。通塾の時間を減らしたい場合は、高校生向けのオンライン塾を併用先に選ぶと、自宅で受けられるぶん時間を確保しやすくなります。

高3になってから慌てて塾を増やすのではなく、高2までに苦手科目の対策を始めておくと安心です。

英検など資格試験の対策だけを期間を決めて別の塾で受ける

英検などの資格試験の対策だけを、期間を決めて別の塾で受けるのも一つの方法です。英検は高校入試や大学入試で活用できる場合があり、取得を目指す中学生・高校生も多いでしょう。

ただ、普段の塾の授業では、英検の面接や英作文の対策まで手が回らないこともあります。そのような場合、試験日までの数か月だけ資格対策の講座を追加すると、普段の塾の学習を崩さずに対策できます。

試験が終わったら講座をやめればよいため、費用や時間の負担も長くは続かないでしょう。期間を区切ることで、子どもも目標に向かって集中しやすくなるはずです。

講座を選ぶときは、今の塾の英語の授業と内容が重ならないかも確かめておくと、むだを減らせます。英語で話す練習を増やしたいなら、子供向けのオンライン英会話を短期間だけ取り入れるのもおすすめ。申し込む前に、普段の塾の宿題と両立できる量かも確かめておきましょう。

塾の掛け持ちで失敗しないための5つのポイント

塾の掛け持ちで失敗しないための5つのポイント

塾の掛け持ちを成功させるには、始める前の準備と、始めた後の見直しが欠かせません。掛け持ちでよくある失敗は、目的があいまいなまま始めてしまうことや、時間と費用の見積もりが甘いことです。「とりあえず通わせてみよう」と始めると、2つの塾の宿題に追われるだけで、成績につながらないこともあるでしょう。

また、子ども本人が納得していないまま始めると、授業への意欲も上がりにくくなります。掛け持ちを考えるときは、保護者だけで決めるのではなく、子どもと一緒に目的や予定を話し合うことが大切です。

2つ目の塾の候補を探すときは、中学生におすすめのオンライン塾を集めた記事のように、複数のサービスを比べられるページも参考にしてください。失敗しないためのポイントは以下の通りです。

どれも始める前に家庭で確かめられることなので、順に確認していきましょう。

掛け持ちの目的とそれぞれの塾の担当科目を先に決めておく

掛け持ちを始める前に、まず「何のために2つ目の塾に通うのか」をはっきりさせましょう。「数学の成績を上げたい」「定期テストで80点以上を取りたい」など、目的は具体的なほど効果を確かめやすくなります。

目的が決まったら、それぞれの塾にどの科目を任せるのかも決めておきましょう。科目ごとに担当の塾を1つに決めておけば、内容の重なりや教え方の違いによる混乱を防げます。同じ科目を両方で習う場合は、新しい単元と復習のように、役割を分けておくことが大切です。

決めた内容を紙に書いて家族で共有しておくと、途中で迷ったときの判断の基準になるでしょう。それぞれの塾の講師にも目的を伝えておけば、指導の内容を合わせてもらいやすくなります。

1対1の指導を足す場合は、オンライン家庭教師のおすすめ一覧で、科目や目的に合う講師を探せるかを確かめてみてください。

宿題や自習にかかる時間を1週間の合計で見積もっておく

掛け持ちを始める前に、宿題と自習にかかる時間を1週間の合計で見積もっておきましょう。塾の授業時間だけを見て「通えそう」と判断すると、始めてから宿題が終わらないことに気づくケースが少なくありません。2つの塾の宿題に、学校の宿題や部活動の時間も加えると、思った以上に予定が詰まってしまうものです。

1週間の予定を書き出し、授業・移動・宿題・自習・睡眠の時間がすべて収まるかを確かめてみてください。例えば、部活動のある中学生が集団塾と個別指導を併用する場合の組み方の例は、以下の通りです。

スクロールできます
曜日放課後の予定家での学習
月部活動→集団塾集団塾の宿題
火部活動学校の宿題・自習
水部活動→個別指導(数学)個別指導の宿題
木部活動→集団塾集団塾の宿題
金部活動1週間の復習
土部活動・自由時間苦手単元の自習
日休み翌週の準備

塾のない日を週に何日か残しておくと、宿題がたまったときに調整しやすくなります。入塾前の説明会や体験授業で宿題の量を聞いておくと、見積もりやすいでしょう。

小学生が1人で塾から帰る日がある場合は、キッズ携帯で帰りの時間を連絡し合えるようにしておくと安心です。

学習の軸になる塾を決めて2つ目の塾は補助として使う

塾を掛け持ちするときは、学習の軸になる塾を1つ決めておくことが大切です。2つの塾を同じ重さで考えると、どちらの宿題を優先すべきか迷い、両方とも中途半端になりがちでしょう。

軸の塾で学習の計画や受験対策を進め、もう1つの塾は苦手の補強など補助の役割にとどめると、予定が立てやすくなります。進路相談や志望校選びも軸の塾の講師に任せると決めておけば、情報が多すぎて迷うことも減るはずです。

補助の塾は、必要な科目を必要な期間だけ利用するものと考えておきましょう。2つの塾の宿題が重なった週は軸の塾の宿題を優先するなど、ルールを決めておくと子どもも動きやすくなります。

教材もできるだけ増やさず、軸の塾のテキストを補助の塾に持ち込んで質問する形にするのがおすすめです。小学生で中学受験の塾を軸にする場合も、補助は算数だけ小学生向けのオンライン塾で補うなど、範囲を絞るとよいでしょう。

契約期間や解約の条件をそれぞれの塾ごとに確かめておく

塾を掛け持ちする場合は、それぞれの塾の契約内容を確かめておきましょう。入塾金や月謝の支払い方法、教材費の扱いは、塾によって大きく異なります。

特に確認したいのが、契約期間と解約の条件。学習塾の契約は、期間が2か月を超え、金額が5万円を超える場合、特定商取引法の「特定継続的役務提供」の対象になります。

クーリング・オフ期間の経過後においても、将来に向かって特定継続的役務提供等契約(関連商品の販売契約を含む)を解除(中途解約)することができます。

消費者庁「特定商取引法ガイド」

掛け持ちを始めてみて合わなかったときに備え、退塾の手続きや期限を事前に確認しておくと安心です。講習の申し込みや教材の購入が別の契約になっている場合もあるため、契約書は塾ごとに保管しておくとよいでしょう。

料金の目安を比べたいときは、高校生向けのオンライン塾のように、月額の目安を一覧で比べられる記事も役に立ちます。

まずは1〜2か月のお試し期間で効果と負担を確かめる

掛け持ちを始めて1〜2か月後に確認する、続けるか見直すかのチェック項目

塾の掛け持ちは、始めたら続けなければならないものではありません。まずは1〜2か月など期間を区切って試し、負担と効果を確かめてみましょう。

確かめたいのは、テストの点数だけではありません。苦手な単元が解けるようになったか、宿題を期限内に終えられているか、睡眠時間を確保できているかも大切な判断材料。寝る時間が遅くなった、学校の宿題が終わらない、2つの塾で同じ内容ばかり習っているといった様子が見られたら、見直しのサインといえます。

反対に、目的を達成できたなら、補助の塾をやめたり回数を減らしたりしてもよいでしょう。子どもの感想も聞きながら、学期ごとに続けるかどうかを話し合ってみてください。

やめる場合も、補助の塾で身につけた復習のやり方を軸の塾の学習に生かせば、掛け持ちの経験はむだになりません。回数を柔軟に変えたい場合は、オンライン家庭教師のように授業の回数を相談して決められるサービスもあります。

通塾を増やさずに済む、オンライン塾・家庭教師との併用

通塾を増やさずに済むオンライン塾・家庭教師を併用する生徒のイメージ

塾の掛け持ちで負担になりやすいのが、通塾の日数や移動の時間が増えることです。そうした負担を減らしたい家庭では、今の塾に通いながら、自宅で受けられるオンライン塾やオンライン家庭教師を併用する方法もあります。オンラインなら移動がないため、部活動のある日や、塾から帰った後の時間でも受けやすいでしょう。

ただし、オンライン塾にも個別指導や映像授業などさまざまな形があり、掛け持ちとの相性はサービスによって異なります。今の塾で補えていない科目や、確保できる時間を考えたうえで選びましょう。

中学生が受けられるサービスは、中学生におすすめのオンライン塾の記事で詳しく比較しています。掛け持ちの併用先として見たときの、オンラインの特徴は以下の通りです。

今の塾との組み合わせ方をイメージしながら確認してみてください。

自宅で受けられるので通塾の日や移動時間を増やさずに済む

オンライン塾を併用する大きな利点は、自宅で授業を受けられるため、移動の時間がかからないことです。2つ目の塾に通うとなると、往復の移動や送迎の時間が週に何時間も増えることがあります。オンラインなら、その時間を宿題や睡眠にあてられるでしょう。

集団塾の授業がない日に、自宅で苦手科目だけオンラインで受けるといった組み方なら、1週間の予定にも収めやすくなります。夜遅い時間に塾から帰る心配がないのも、保護者にとって安心できる点でしょう。

ただし、自宅で授業を受けるには、パソコンやタブレットとインターネット環境が必要になります。スマートフォンやゲームが目に入らない、集中できる場所を家の中に用意しておきましょう。

大学受験を目指す高校生は、高校生におすすめのオンライン塾の記事で、受験対策に対応したサービスを比べてみてください。

苦手な科目だけやテスト前だけなど小さく始めやすいのが利点

オンライン塾には、受講する科目や回数を選べるサービスもあり、掛け持ちを小さく始めやすいのも特徴です。通塾型の塾では、入塾金や教材費もかかるため、1科目だけ短期間で利用するのはためらわれることもあるでしょう。

オンラインなら、苦手な1科目だけ、定期テスト前の数週間だけといった使い方も検討しやすくなります。まずは無料体験や短期の講座で試し、今の塾と両立できるかを確かめてから本格的に始めるのがおすすめ。

映像授業のサービスなら、好きな時間に講義を見られるため、部活動で帰りが遅い日でも学習を進められます。

ただし、映像授業は自分で計画的に進める力が必要なため、子どもの性格に合うかも考えておきましょう。

小学生で中学受験の塾に通っている場合は、小学生におすすめのオンライン塾の中から、算数などの補強に使えるサービスを探してみるのもよいでしょう。受講する目的と期間を決めておけば、費用の負担も抑えられます。

1対1で質問したいならオンライン家庭教師の併用もおすすめ

今の塾の授業で分からなかったところを1対1で質問したいなら、オンライン家庭教師も選択肢になります。家庭教師は、子どもの理解度や今の塾の進度に合わせて、授業の内容を柔軟に決めやすいのが特徴です。今の塾のテキストや宿題をそのまま使って教わることもできるため、教材が増えにくいのも利点でしょう。

オンラインなら講師が自宅に来る必要がないため、住んでいる地域に関係なく講師を選べます。週1回の短い授業から始めて、必要に応じて回数を調整するといった使い方もできるでしょう。

一方で、1対1の指導は料金が高めになることもあるため、予算と照らし合わせて考える必要があります。サービスごとの料金や特徴は、オンライン家庭教師のおすすめ記事で比較しているので、参考にしてください。体験授業の際は、子どもが講師に質問しやすい雰囲気かも確かめておきましょう。

塾の掛け持ちに関するよくある質問

塾の掛け持ちについて、保護者や生徒からよく寄せられる質問に回答します。掛け持ちの悩みは、今の塾との関係や、いくつまで通えるか、学年による違いなど、家庭によってさまざまです。

ただ、どの悩みにも共通しているのは、目的がはっきりしているか、時間と費用に無理がないかという点でしょう。

掛け持ちが合うかどうかは、子どもの学年や性格、部活動の忙しさによっても変わります。同じ組み合わせでも、うまくいく生徒と負担が大きくなる生徒がいるのはそのためです。

ほかの家庭のやり方をそのまま真似するのではなく、わが子の様子を基準に考えましょう。迷ったときは、今通っている塾の講師に相談してみるのも一つの手です。高校生で通塾の負担が悩みの中心なら、高校生向けのオンライン塾で通い方そのものを変える方法もあります。

塾の掛け持ちは今の塾にバレる?伝えておくべきですか?

掛け持ちしていることを、今の塾にわざわざ報告しなければならない決まりはありません。

ただし、子どもが話したり、宿題や模試の様子から講師が気づいたりして、自然に伝わることも多いでしょう。同じ科目を両方で習う場合などは、むしろ伝えておくほうがメリットは大きいといえます。

掛け持ちを伝えておけば、宿題の量や授業の進め方を調整してもらえることがあります。講師も子どもの状況を把握しやすくなり、2つの塾で指導の内容がぶつかるのも防げるでしょう。

伝えるときは、「数学の苦手を補うために個別指導にも通う」のように、目的と担当科目をあわせて話すと理解を得やすくなります。塾によっては、ほかの塾との併用について決まりを設けている場合もあるため、入塾時の案内も確認しておきましょう。オンライン塾を自宅で併用する場合も、同じように伝えておくと安心です。

塾の掛け持ちは何個までなら無理なく続けられますか?

掛け持ちする塾の数に決まった上限はありませんが、一般的には2つまでにとどめるのがおすすめです。3つ以上になると、通塾日や宿題が増えすぎて、復習や睡眠の時間を確保するのが難しくなるでしょう。

受験への不安から塾を増やしたくなる気持ちも分かりますが、塾の数が多いほど成績が上がるわけではありません。大切なのは数ではなく、授業で習ったことを自分で解けるようにする時間を残せているかです。

2つの塾でも予定が詰まりすぎているなら、片方の回数を減らすことを考えましょう。英検対策などを追加したいときは、期間を区切ったうえで、ほかの講座を減らせないかもあわせて検討してください。

自宅で受けられるオンライン家庭教師なら、移動がないぶん予定に組み込みやすくなるでしょう。迷ったら、1週間の予定を書き出して無理がないか確かめてみるとよいはずです。

中学生と高校生では塾の掛け持ちの考え方は違いますか?

中学生と高校生では、掛け持ちの目的になりやすいことが少し異なります。中学生の場合は、高校受験に向けた対策に加えて、内申点に関わる定期テストの対策が大きな目的になりやすいでしょう。中1・中2のうちは苦手な単元を取り戻すために期間を区切って利用し、中3では科目と期間をさらに絞るのがおすすめです。

高校生の場合は、大学受験に向けて予備校と個別指導を併用するなど、受験対策の補強が中心になります。高校生は学校の課題や部活動で忙しく、通塾の時間をとりにくいため、オンラインの併用も検討するとよいでしょう。

どちらの場合も、受験学年になってから慌てて塾を増やすより、早めに苦手を補っておくほうが負担は少なくなります。

中学生向けのサービスは中学生におすすめのオンライン塾の一覧で比較しているので、参考にしてください。学年や目的に合わせて、無理のない組み合わせを選んでいきましょう。

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株式会社Frankelは「知識と発見の橋を築く」というミッションを掲げ、教育の分野での技術革新をリードし、より効果的でアクセスしやすい学習体験を実現するための取り組みを推進してまいります。

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