プログラミングを習得すれば転職・就職に有利となり、大きな武器にすることが可能です。しかしプログラミングの知識がゼロの状態で学び始めると、その高い専門性から挫折を経験する方も少なくありません。
プログラミングスクールを活用しても、自分に合っていなかったり効果的なカリキュラムでなかったりすると、思うような成果をあげられないケースもあるでしょう。「プログラミングを習得したい」「エンジニアとして活躍したい」という目標を実現するために、自分に合った適切なスクール選びが不可欠です。
今回は、初心者も無理なく学べるプログラミングスクールをご紹介するとともに、各プログラミング言語の特徴や習得期間、難易度など基本的な概要も解説します。初心者向けプログラミングスクール選びのポイントも具体的にお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
初心者向けの挫折しないプログラミングスクール8選!
初心者が独学で習得するには、多くの労力と時間がかかります。その点、初心者向けにカリキュラムが準備されたプログラミングスクールであれば、効率的に知識を定着させ、キャリアアップが可能です。
多くのプログラミングスクールでは、習得後の就職支援サービスも積極的に展開されており、転職や就職までのトータルサポートも期待できるでしょう。
ここでは、初心者も学びやすく挫折しないプログラミングスクール8選をご紹介します。
COACHTECHは未経験者率90%でも挫折率3%以下!
受講料(税込) | 3ヶ月プラン:20,020円~ 6ヶ月プラン:30,800円~ 9ヶ月プラン:40,040円~ 12ヶ月プラン:50,820円~ |
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受講期間 | 3ヶ月~12ヶ月 |
プログラミング言語 | HTML・CSS・PHP・Vue.js・JavaScript 等 |
ポートフォリオ制作 | あり |
転職サポート | あり |
教育訓練給付金制度 | — |
返金保証 | あり |
無料体験 | あり |
COACHTECHは、フリーランスエンジニアを目指す人にとくに向いているプログラミングスクールです。受講で学んだプログラミング技術を使い、現役エンジニアとともに実践的な案件開発を行えることが大きな強みで、フリーランスに重要なポートフォリオを獲得できます。
実際に案件開発に携わることは、業務進行やクライアントとの意思疎通などの点からも大きなメリットとして働くでしょう。COACHTECHでは、初心者であっても開発~納品までのレベルに成長できる充実なカリキュラムが提供されています。
例えば、Webアプリケーションコースでは「基礎学習ターム」により、オリジナル教材や専属コーチとの面談などを活用し、アウトプット中心の自立学習で進行。その後、確認テストの結果次第で次のステップ「実践学習ターム」に進みます。実践学習タームでは模擬案件開発を行い、実際の案件受注時を専属コーチとともに体験できます。
フリーランスとして活動する前に、一通り案件受注の流れを確認したい方や、新しい分野に挑戦したい方はぜひ無料カウンセリングからCOACHTECHに相談してみてください。
編集部がCOACHTECHにインタビューも実施していますので、ぜひそちらの記事も参考にしてください。
COACHTECHの公式サイトウズウズカレッジは人材紹介UZUZ運営で転職・就職に強い
受講料(税込) | CCNAコース:132,000円 LinuCコース:132,000円 Javaコース:264,000円 |
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受講期間 | 16週間・24週間 |
プログラミング言語 | JAVA |
ポートフォリオ制作 | あり |
転職サポート | あり |
教育訓練給付金制度 | あり |
返金保証 | あり |
無料体験 | あり |
ウズウズカレッジは、人材紹介サービス「UZUZ」の運営会社が展開するプログラミングスクールです。専門的なノウハウを活かし、キャリアカウンセラーが求人の選定からエントリー書類の添削、面接対策までトータルサポート。より良い条件の転職を目指す方や、プログラミングを武器にこれから活躍していきたい方など、幅広いニーズに対応できるサービスを用意しています。
コースは以下の3つから選定でき、それぞれの目的に合わせた学習が学べます。
- CCNAコース:IT資格「CCNA」を取得し、インフラエンジニアとしての活躍を目指すコース
- LinuCコース:OS・サーバーのIT資格「LinuC レベル1」を取得し、インフラエンジニアとしての活躍を目指すコース
- Javaコース:プログラミングIT資格「Javaシルバー」を取得し、開発エンジニアとしての活躍を目指すコース
いずれもキャリアアップが形成できる資格です。未経験者でも完全個別学習と無制限の質問機会により、疑問点が気軽に相談でき迅速な解決が図れます。
どのコースが自分に合っているか迷った場合は。無料カウンセリングで相談可能です。マンツーマン指導でとことんプログラミング学習を進めたい方は、ぜひ問い合わせてみましょう。
編集部がウズウズカレッジにインタビューも実施していますので、ぜひそちらの記事も参考にしてください。
SAMURAI ENGINEERは日本初のマンツーマン専門スクール
受講料(税込) | 教養コース:4週間プラン/165,000円 12週間プラン/297,000円 24週間プラン/396,000円 転職保証コース (Webエンジニア):16週間プラン/693,000円 24週間プラン/880,000円 フリーランスコース:16週間プラン/693,000円 24週間プラン/880,000円 ※コース多数あり |
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受講期間 | 4~24週間 |
プログラミング言語 | Python・Ruby・PHP・Java 等 |
ポートフォリオ制作 | あり |
転職サポート | あり |
教育訓練給付金制度 | あり |
返金保証 | あり |
無料体験 | なし |
SAMURAI ENGINEERは手厚いマンツーマン指導でプログラミング学習を徹底的にサポートし、効率的に知識の定着が図れるプログラミングスクールです。「プログラミング学習はなぜ挫折しやすいのか?」という課題に焦点を当て、解決するためのサポート体制を構築しています。
SAMURAI ENGINEERが展開するサポートは次の通りです。
- マンツーマン指導&オリジナルカリキュラム:受講者に合わせたオリジナルカリキュラムが作成され、専属講師が卒業までサポートを行う
- いつでも相談できる環境:学習の質問はもちろんのこと、モチベーションアップを助ける学習コーチや、コースによっては転職のアドバイスを行うキャリアアドバイザーが付き、安心して利用できる環境が整えられている
- オリジナルの学習管理システム:豊富な学習指導経験をもとに開発された、オリジナル学習管理システムを活用。つまずいた学習ポイントを講師が確認し、迅速な回答を得られる
コースが豊富な点も強みの1つで、ゼロから始められる「教養コース」や「転職保証コース」など、心強いカリキュラムを複数用意。「現在の労働環境を変えたい」「IT関係の職業に就きたい」「フリーランスとして活躍したい」といった、さまざまな目標をトータルサポートしてくれます。
SAMURAI ENGINEERの公式サイトRUNTEQは1,000時間のカリキュラムで未経験も即戦力に
受講料(税込) | 550,000円 |
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受講期間 | 9ヶ月 ※進行具合で最短5ヶ月 |
プログラミング言語 | HTML・CSS・Ruby・JavaScript 等 |
ポートフォリオ制作 | あり |
転職サポート | あり |
教育訓練給付金制度 | あり |
返金保証 | — |
無料体験 | あり |
RUNTEQはおよそ9ヶ月、1,000時間をかけてじっくりとプログラミングが学べるプログラミングスクールです。動画教材をメインに自分のペースで学習を進められるので、仕事をしながらでも無理なく学べます。
学習のステップは4つに分けられ、「基礎学習」「実践学習」「Webアプリ開発」「フレームワークの習得」の順にカリキュラムが組まれ、初心者も安心して進められる内容です。動画教材でインプットを行い、実際にWebアプリケーション開発に取り組むことでアウトプットを実践。トラブル対応や修正などを経験できるため、冷静な対応力を身に付けられます。
RUNTEQは基本的に自分のペースで学習を進めるカリキュラムですが、サポート体制はしっかりと充実しています。例えば、プログラミング経験豊富な講師との技術面談や、AIチャットボットによる疑問点の解決、また質問フォームから直接質問も可能です。「わからないことを解決する力」が身に付く点も、RUNTEQの魅力といえるでしょう。
就職サポートも手厚く、エントリー書類の添削から面接練習、企業選定のサポートなども行います。「未経験で転職が不安」「プログラマー採用試験の面接内容がわからない」といった、転職・就職にかかわる疑問も丸ごと任せられるので、安心できる環境下でキャリアアップを目指せるでしょう。
RUNTEQの公式サイトINTERNET ACADEMYは創業30年!受講生の約8割が初心者
受講料(税込) | プログラマー入門コース:209,000円 プログラマーコース:616,800円 Webサービス開発者コース:1,174,250円 ※コース多数あり |
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受講期間 | 12回~ |
プログラミング言語 | HTML・CSS・JavaScript・PHP 等 |
ポートフォリオ制作 | あり |
転職サポート | あり |
教育訓練給付金制度 | あり |
返金保証 | あり |
無料体験 | あり |
INTERNET ACADEMYは創業30年以来、初心者の多くをプロとして導いてきた実績のあるプログラミングスクールです。プログラミングに留まることなく、広範な知識を学べるIT関係のコースが充実しており、次々とステップアップが目指せます。
プログラミングにかかわる主なコースは、初心者向けの入門コースと、高度なプログラミングスキルが身に付けられるプログラマーコースの2つ。その先に「Webサービス開発者コース」や「ITエンジニア総合コース」など、専門性を高められるコースも利用できます。自分のキャリアの方向性がわからないときは、カウンセリングで相談しつつ新しいコースにチャレンジするのもおすすめです。
プログラマーのコースでは、ライブ授業や60分間のマンツーマン指導、動画教材などをメインに学習を進めます。講師が構築したサイトをチェックしたり、オンラインでの質問にも対応していたりするので、初心者もスムーズに利用できるでしょう。
Tech Mentorは案件獲得サポートあり!未経験の内定率96%
受講料(税込) | Webエンジニア就職コース:822,800円 Webエンジニア就職コース Python:602,800円 AIアプリ開発コース:32,780円/月 ※コース多数あり |
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受講期間 | (例)Webエンジニア就職コース:9ヶ月 |
プログラミング言語 | HTML・CSS・JavaScript・PHP 等 |
ポートフォリオ制作 | あり |
転職サポート | あり |
教育訓練給付金制度 | あり |
返金保証 | — |
無料体験 | あり |
Tech Mentorは、96%もの未経験者が転職に成功した実績をもつプログラミングスクールです。また案件獲得率も94%を誇り、フリーランスや副業としてプログラマーを考えている方にとっても頼りになるスクールといえます。
Tech Mentorが展開するコースは多様にあり、プログラマーのほかWebデザインやWebマーケティングなどITに関連する分野を包括的に学ぶことが可能です。プログラマーとしてスタートするには、キャリアアップが目指せる「Webエンジニア就職コース」、求人需要率が高い「Webエンジニア就職コース PHP」などがあり、各プログラミング言語を集中的に習得できるコースも豊富に用意されています。
高い内定率の秘密は、基本的なHTMLなどのフロントエンドスキルから、企業から需要が高いReactといった実用的なプログラミング言語の習得、そして転職活動で高く評価されるアプリ開発など、就職に有利なカリキュラムを取り入れていることにあります。
就職にはTech Mentorのスタッフが総力をあげて受講者をサポートし、内定までしっかりと寄り添います。教育訓練給付金制度を活用すれば最大で80%給付制度が利用できるため、キャリアアップを目指す方はぜひ利用を検討してみてください。
DMM WEB CAMPは利用していない学習期間分を全額返金
受講料(税込) | はじめてのプログラミング:8週間プラン/224,800円 各プログラミング言語(PHP):8週間プラン/224,800円 生成AIエンジニア:8週間プラン/346,000円 ※コース・受講期間プラン多数あり |
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受講期間 | 4~16週間 |
プログラミング言語 | HTML・JavaScript・PHP・TypeScript 等 |
ポートフォリオ制作 | あり |
転職サポート | あり |
教育訓練給付金制度 | あり |
返金保証 | あり |
無料体験 | あり |
DMM WEB CAMPは、厳しい選考を通過した講師のみを採用し、質の高いカリキュラムが用意されたプログラミングスクールです。転職成功率は98%以上を誇り、今話題の生成AIエンジニアコースも用意されています。プランは4週間から最大16週間まで選択可能。じっくりと学びたい方は、16週間プランで給付金制度を活用して学ぶことがおすすめです。
DMM WEB CAMPでは、1週間を目安に同じサイクルで学習を進行していきます。最初に学習の目標を設定し、モチベーションの維持や自己学習への意欲向上を図ります。
そして、週ごとにメンターと振り返りを行い、学習方法の改善や疑問点の解決に取り組みます。一人ひとりを徹底的にサポートする丁寧なフォローアップ体制で、初心者もスムーズに取り組めるでしょう。
もし受講期間よりも早く学習を終えた場合は、利用しなかった期間を返金してもらえます。4週単位での返金になるため、「4週間プラン」は含まれませんが、長期のプランでは柔軟な対応が可能です。一方で受講期間が足りなかった場合は、88,000円(税込)/4週単位で延長もできます。
DMM WEB CAMPの公式サイトキカガクはAI・データサイエンス習得から就職までサポート
受講料(税込) | AI・データサイエンス人材育成コース:6ヶ月/792,000円 8ヶ月/1,056,000円 ※コース多数あり |
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受講期間 | 6ヶ月・8ヶ月 |
プログラミング言語 | Python 等 |
ポートフォリオ制作 | あり |
転職サポート | あり |
教育訓練給付金制度 | あり |
返金保証 | あり |
無料体験 | あり |
キカガクは需要が高まるAIについて、基本から実践的な活用までを学べるプログラミングスクールです。「AIアプリを開発したい」「データ分析スキルでキャリアアップを図りたい」といった方にとくに適しているスクールで、多くの上場企業へ研修を提供する実績をもちます。
個人向けコースはAI実践編やオープンコースなど、ITリテラシーを高めるコースが準備されています。なかでも、「AI・データサイエンス人材育成コース」や「AIキャリアブートキャンプ」は体系的に学べることが特徴です。
AIのように最先端の技術開発は、一般的なプログラミング業務より待遇面が優れています。これから必要とされるスキルを身に付けたい方や、プログラマーへの転職サポートを希望する方は、ぜひ一度問い合わせてみましょう。
キカガクの公式サイト初心者向けの知っておくべきプログラミング学習の基礎知識
初心者向けの優良なプログラミングスクールを選ぶ前に、プログラミングの基本的な知識を身に付けておくと自分に合ったスクールを選びやすくなります。
自分はどの言語を学びたいのか、どのような業界で活躍したいのかなどを明確にし、キャリアアップが図れる選択を行いましょう。
プログラミングとはコンピューターに命令を出すための技術
プログラミングとは「コンピューターに命令を出すこと」を指します。高度な機能をもつコンピューターであっても「指示」がなければ動作せず、業務や生活などに役立ちません。しかし「プログラミング言語」を用いてコンピューターに理解できるよう指示すれば、多くの業務の処理が可能です。
コンピューターにプログラミングすれば、手作業で発生しがちなミスや多くの労力がカバーされ、迅速な業務の効率化が図れます。結果的に企業の生産性アップや、従業員の作業軽減につながるため、現代ではこの基幹となる「プログラミング」は欠かせないものになりました。
「プログラミングは難しいもの」と考えると挫折や失敗に思考が傾いてしまいがちですが、その意味や各言語がもつ役割を理解すると、自ずと自分に適したプログラミング言語が見つけられるでしょう。プログラミングは基礎から着実に学びを進めていけば、習得できる分野といえます。
主要プログラミング言語一覧とその特徴!どれを選ぶ?
現在存在するプログラミングの数は、なんと1,000以上といわれています。しかしすべてを学ぶ必要性はなく、この中から自分が必要とするプログラミング言語を選び学ぶことが大切です。
下表は、初心者も学びやすい代表的なプログラミング言語です。
プログラミング言語 | 特徴 |
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JavaScript | Webブラウザで動作する言語で、フロントエンド開発では欠かせない言語 |
Python | 読みやすく、簡単に使用できる言語。データ分析・AI開発で使用されるなど、汎用性が高い |
C言語 | プログラミングの基礎言語で、高速プログラムが作成可能 |
Ruby | 読みやすく、初心者も扱いやすい言語。Web開発やアプリ開発で重宝されている |
Swift | Apple社の公式言語で、iOSアプリ開発時には必須。 |
Kotlin | Androidのアプリを開発できる言語で、最近需要が高まりつつある。簡単な言語で、バグが少なめ |
TypeScript | JavaScriptの問題点を改善し、安全性向上を実現した言語。企業からの需要が高まっている |
Java | 多くの企業で採用されている言語。大規模な開発に向いている |
なお、HTMLやCSSは指示を出すための言語というよりは装飾や表示にかかわる言語です。そのため、Web開発といった本格的なプログラミング学習をスタートする前に、HTMLやCSSを習得することが推奨されます。
プログラミング言語選びで失敗しない3つのポイント
初心者におすすめのプログラミング言語も、基本的な言語から需要が高まりつつあるアプリ開発の言語などがあり、どれにしようか迷う方が多くいらっしゃいます。
プログラミングの種類によっては習得が難しい難解なプログラミング言語もあるため、まずは次の3つのポイントから選択をしましょう。
- プログラミング言語別に活躍できる業界や職種の一例を知ろう
- プログラミング言語別の習得期間と難易度を把握しよう
- スクールが市場ニーズを把握しているので遠慮せず相談しよう
迷ったら、スクールに相談することがマストですが、その前に各プログラミング言語が重宝される業界や、難易度なども理解しておくとスムーズに決められます。
プログラミング言語別に活躍できる業界や職種の一例を知ろう
前述した初心者におすすめのプログラミング言語を中心に、活用できる業界や職種をご紹介します。
主な業界・職種 | 代表的なプログラミング言語 |
---|---|
フルスタックエンジニア(Web開発・管理・設計) | JavaScript・Python・Ruby・Java |
テストエンジニア(製品の品質確認・バグ確認など製品テストを実施) | JavaScript・C言語・Swift・基本的な言語 |
システムエンジニア(システム開発・管理・設計) | Python・Java |
AIエンジニア(AI開発・実装・予測モデルの構築) | Python・Java |
ゲーム開発エンジニア(ゲームの開発・テスト・管理・設計) | Java・C++(C言語をもとにした言語) |
基本的なプログラミング言語を習得すれば、業界や職種問わず活躍が可能です。とくにPythonやJavaScript、Javaは多くの企業システムに用いられており、優先的に学びたいプログラミング言語といえるでしょう。
職種はそのほかにも、金融で活躍できるデータアナリストや医療系で重宝されるデータサイエンティストなども存在します。
プログラミング言語別の習得期間と難易度を詳しく解説
各プログラミング言語の習得には、どの程度の期間が必要なのでしょうか?難易度別に確認してみましょう。
難易度 | 言語の種類 | 習得期間 |
---|---|---|
Easy | HTML・CSS・Ruby | 2~4週間 |
Normal | JavaScript・Python・TypeScript・Swift・Kotlin | 3~6ヶ月 |
Hard | C言語・Java | 6ヶ月~1年以上 |
プログラミング言語も、基礎から応用まで幅広いレベルがあります。各レベルによって習得期間も異なりますが、実践的な使用では、上表の期間を目安に学習やプランを検討してみてください。
まずは難易度の低い言語から始め、汎用性の高い種類へ切り替えれば企業が求める実用的なスキルが習得できます。
ただし個人の学習ペースで進めることが大切なため、迷ったらカウンセリングなどで積極的に相談しましょう。
スクールが市場ニーズを把握しているので遠慮せず相談
各プログラミングスクールは、企業が必要とするプログラミング言語を把握しています。そのため、学ぶべき言語や就職先、学習内容など多くのことを遠慮せず相談しましょう。とくにどの言語を学ぶべきか迷ったときは、スクールのアドバイスが役立ちます。
もし回答によどみがあったりほかスクールとは見当はずれな解答だったりした場合は、就職サポートに大きな期待ができないでしょう。そのため、スクールの対応力・マーケティング力・サポート力など、多くの点をチェックする意味でも、積極的に相談することが大切です。
不安や疑問点があればすぐに相談し、安心して学習できるよう自らも働きかけていきましょう。
初心者向けプログラミングスクールの無駄にならない選び方!
プログラミング未経験で学ぼうとすると、「なにから始めたら良いのかわからない」「疑問点の解決方法がわからない」というように、学習方法についてつまずく方も少なくありません。
プログラミング学習のノウハウをもつプログラミングスクールを利用すれば、効率的に学習が進められます。しかしプログラミングスクールの質も多種多様にあるため、これからご紹介するポイントを押さえてスクール選びを検討してみてください。
質の高い学習が受けられる優良なプログラミングスクールを選び、ステップアップの機会に役立てましょう。
初心者を積極的に受け入れており指導のノウハウがあるか
プログラミングスクールが、初心者向けの指導ノウハウをもっているかどうかが大切なポイントです。プログラミング言語の基礎を理解している状態でスタートするのと、そうでない場合では学習の進め方やカリキュラムは大きく異なり、「知識がゼロの状態」から始められるかをまずは確認しましょう。
カウンセリング時にまずは、プログラミング経験の有無を問われます。その際には、自分の現在の状況を正直に伝えることが重要です。
また初心者が挫折しにくいスクール選びには、現役のエンジニアによる指導や、参加しやすいオンラインレッスンへの対応、自学自習が進められるオンライン教材などの要素が欠かせません。各内容を詳しく解説します。
チェックポイント1:現役のエンジニアが指導しているか
昨今、IT業界の発展は目覚ましく、その変化を肌で感じられる現役エンジニアからの指導は大きな財産となります。今どのような言語が必要とされているのか、主流のツールはなにかといった技術的な面から、開発時に生じる課題・解決方法、クライアントとのコミュニケーションといった多岐にわたる知識を習得できるでしょう。
またプログラミングはチームで開発する機会も多いため、それぞれの役割やスムーズな情報共有方法、スケジュール管理の方法など、実務的な情報も得られます。
一方で、なかには指導専門の講師も存在します。指導に特化した講師は初心者へのサポートに優れていますが、現場での経験が浅い場合、実際の業務に必要なスキルや問題への対応方法など、知識が不十分ということも考えられるでしょう。
そのため講師の実務経験や実績などについて事前に確認し、信頼性を確認したうえで利用することが適切です。
チェックポイント2:オンラインレッスンに対応しているか
プログラミング学習と仕事や学業、家事、育児などの両立を図るには、通学時間から解放されるオンラインレッスンの活用が不可欠です。オンラインレッスンは「集中できない」「対面よりレッスンの質が落ちる」といった声も聞かれますが、優良なプログラミングスクールではモチベーション維持や迅速な双方向型のレッスンが期待できます。
またオンラインレッスンの大きな強みは、疑問点があればその場で講師に聞ける点です。掲示板や問い合わせフォーム、チャットといったすぐに解決が図れるシステムを構築しているスクールが多く、学習を止めることなく継続的に進められます。
スクールがオンラインレッスンの利点を最大限活用できているかも、チェックポイントに入れてみてください。
チェックポイント3:自主学習用のオンライン教材があるか
プログラミング学習の習得率を上げるには、講師とのレッスン以外にも自習学習が大切なポイントです。そのため、充実したオンライン教材が準備されているかも、スクール選びでは重視したいところ。
例えば、基礎から応用まで体系的に学べる教材や、教材の種類(動画・テキストなど)、進捗状況の確認が行える学習管理機能などが揃っていれば、自分でも学習が進めやすく、挫折に至る可能性も低減できます。
無料体験が可能なスクールではオンライン教材のレベルやわかりやすさ、効率的な復習が可能かなどを確認し、自分に合った環境で自習学習が進められるかを判断しましょう。
初心者が挫折しづらい具体的なサポートはある?安さより重要
プログラミング学習は、プログラミングスクールを利用しても挫折経験がある方も多く、学習をスムーズに進めるにはサポートが欠かせません。
初心者を支える具体的なサポートには、例えば次のようなものがあります。
- マンツーマン指導
- 質問できる環境が整備されており、回数制限なし
- 他の受講生とコミュニケーションが取れる
1つずつ内容を確認していきましょう。
チェックポイント1:マンツーマン指導に対応しているか
プログラミング学習は、一人ひとりの理解度や進捗状況が異なり、集団指導では成果が出にくい分野です。また勤務しながら、家事をしながらというように各環境も違います。そのため個人のペースに合わせて学習できるマンツーマン指導は、プログラミング学習を着実にこなすための重要な要素です。
マンツーマン指導は質問がすぐにできて理解が深まり、自分のペースで学習を進められます。とくに初心者には適した指導方法といえるでしょう。
ただし講師の質や相性から、マンツーマン指導がデメリットに働く場合もあります。その際は、講師の変更が可能か、可能であれば変更までにかかる期間や対応可能な回数、講師の選定方法なども一歩踏み込んだ確認がおすすめです。
チェックポイント2:すぐに質問できて回数は無制限か
疑問点を回数無制限ですぐに質問できる環境は、初心者が安心して学習を深められるため、挫折しにくいサービスといえます。プログラミング学習でアプリ開発がカリキュラムに組まれるようになると、トライ&エラーでスムーズに進まなくなるケースが多くなるでしょう。自力での解決も大切ですが、効率よく進めるには適切なタイミングで質問することが必要です。
なかには回答までに時間がかかったり、回数が制限されていたりするスクールもあり、初心者向けとはいえません。初心者へのサポートが手厚いプログラミングスクールでは、次のサービスが提供されています。
- チャットや掲示板といった手軽なツールで質問が可能
- 回答は24時間以内
- 質問回数は無制限
- 一度に複数の質問が可能
- 画面を共有して質問が可能
とくに回答までの所要時間や回数については、欠かさずチェックしましょう。
チェックポイント3:他の受講生と交流できる仕組みはある?
オンラインレッスンは自分のペースで進められる一方、モチベーションの維持が非常に難しいといわれています。モチベーションの低下は挫折へ直結するため、維持するための工夫が欠かせません。
初心者が挫折しにくいプログラミングスクールでは、講師やその他スタッフがモチベーションアップを図るためさまざまなサポートを行いますが、大きな原動力となるのは「ともに学習を進める受講者」です。学習の悩みや不安、進捗状況を共有し合える存在は、継続的に行うプログラミング学習で大きな支えとなるでしょう。
スクールによってはオンライ上でコミュニティが組まれ、情報共有が可能なスペースが用意されています。有益なアドバイスとともに学習中に感じやすい孤独感の軽減も図れるので、挫折が心配という方はコミュニティの存在についても確認してみましょう。
受講後のキャリアサポートが充実していて頼りにできるか
プログラミングスクールでの学習を修了し、転職・就職、案件獲得といった次のステップへ移る際には、充実したキャリアサポートの有無がその後の流れを変えることもあります。技術力を身に付けても、「未経験」「ポートフォリオなし」の状態では、即戦力を求める企業・クライアントにとっては心許ないこともあるでしょう。
そのため、スクールによるキャリアサポートは非常に重要です。各スクールが提供するキャリアサポートでは、主にどのような内容をチェックすべきか、そのポイントを解説します。
チェックポイント1:受講生の転職・就職実績は?
プログラミングスクールの実績として、受講生の転職・就職実績が公式サイトで公開されています。「就職内定率〇%」「転職成功率〇%」「就職先企業」など、細かく紹介されていることが多く、スクール選びの1つの目安とできます。
ただし提示される数値をそのまま認知するのではなく、対象期間や算出された条件、また未経験からの転職率など具体的な内容の確認が欠かせません。また大企業が就職先として提示されている場合、それが常時なのか稀なことなのかも確認してください。
実際に高い内定率を誇る実績豊富なプログラミングスクールであれば、キャリアサポートの内容が充実しており、企業からも「即戦力」として採用される機会が増えるでしょう。
チェックポイント2:キャリアサポートの具体的内容
転職や就職を成功させるには、企業選定から面接対策まで一貫したサポートが大切です。例えば、習得したプログラミング言語が活かせる職種や業界の企業選定、未経験でも説得力のあるエントリー書類の作成方法と添削。さらに面接対策や、未経験でも自分のスキルを効果的にアピールする方法についても指導してもらえます。
さらに人材サービス会社との連携や、スクール運営会社独自のネットワークにより、求人情報の優先的な紹介、就職先との接点などが期待できるでしょう。
フリーランスとして働く場合は、実績となるポートフォリオ制作の機会やアドバイス、共同作業などを行い、スムーズな案件獲得が実現するよう働きかけてくれます。新しい分野への挑戦は大きな不安を伴いますが、キャリアサポートが充実したスクールの支えがあれば自信をもって次のステップへ進むことが可能です。
契約前に無料カウンセリングを受けられて親身に相談できるか
プログラミングスクールの多くは、本契約に進む前に無料カウンセリングが受けられます。カウンセリングでは、プログラミングの自分の知識量や、今後の方向性、どのような内容を学びたいのかなどをトータルで伝えれば、最も適したカリキュラムやコースを紹介してもらえます。
カウンセリングを受けていると「このスクールで学ぼう」という意欲が湧きあがり、勢いで契約に進むケースも少なくありません。しかし結果的に確認不足があり、挫折につながることもあるため、まずは3つのことを重点的に聞いて冷静に判断しましょう。
カウンセリングで聞くこと1:スクールの特徴と強み
第一に、プログラミングスクールの特徴や一番の強みについて確認しましょう。例えば「マンツーマン指導」「オンライン教材の内容」「学習ペースが選べる」「Webアプリケーション開発に携われる」「キャリアサポートが充実している」など、その特徴や強みは各スクールによって異なります。
マンツーマン指導であれば、わからないことをその場で解決できるメリットがあり、Webアプリケーション開発への参加はポートフォリオ・実績作りとして最適です。また、キャリアサポートの充実はスムーズな就職や転職では心強いものとなるでしょう。
スクールが提供する特徴や強みがどのようなベネフィットをもたらすのかをイメージし、就職までの道すじをつかむことが大切です。
カウンセリングで聞くこと2:具体的なカリキュラム内容
講師の質やオンライン教材、サポート体制が優良であっても、カリキュラムが合わなければ効果的な成長は困難です。一通り公式サイトのカリキュラムを確認し、実際の具体的な内容はカウンセリングを通して把握することをおすすめします。
基礎から応用までの流れ、実績につながるプロジェクトへの参加・サポート体制、習熟度のチェック方法などを確認し、初心者も安心して学べるカリキュラムが組まれているかを確認しましょう。
また、もし予定通りに学習が進まない場合、調整が可能かどうかもチェックしたいポイントです。仕事や家事、育児との両立を考えている場合は、カリキュラムの柔軟性も求められます。
忙しくても学べる環境を優先し、自分のペースで無理なく継続できるスクールを選びましょう。
カウンセリングで聞くこと3:料金体系と支払い方法
プログラミングスクールの利用料金は各コースや受講期間によって異なるため、自分の予算・学習内容に合ったプランがあるかを確認しましょう。また支払い方法も一括払いや分割払いなどがあります。コースによっては給付金で半額以上の利用料金が還付されることもあり、お得に学ぶことも可能です。
自分に合ったコースや受講期間が不明なときは、無料カウンセリングで相談すればスタッフが就職を見越したプランを提示してくれます。とくに受講期間については、目標やライフスタイルなども考慮して検討することが必要です。
未経験で始める場合は長期的なカリキュラムを、多少の知識がある場合は短期的なカリキュラムで学ぶのが適しているといえます。また予定通り進められるか不安な場合は、延長講習が可能かを確認しておきましょう。
初心者向けプログラミングスクールに関するよくある質問
初心者向けプログラミングスクールでよくある質問をご紹介します。スクール選びの参考にご覧ください。
プログラミングスクールの平均的な費用はどのくらい?
プログラミングスクールの平均的な費用は、各コースや受講期間によってさまざまです。多くのスクールが提供するプランでは数十万~百万円程度が一般的で、その差は非常に幅広いといえます。
こうして見るとプログラミングスクールの利用は高額ではありますが、将来的な投資と考えればステップアップの必要経費として捉えられます。また、学習内容によっては給付金や補助金で最大64万円の負担が軽減できることもあり、国からの補助は手厚いことが特徴です。
そのためプログラミング学習を成功させるには慎重なスクール選びが求められ、費用の安さだけで選ぶのではなく、カリキュラムやサポート体制、講師の質などから総合的に判断することが欠かせません。
現在社会人で仕事をしていますが入学は可能でしょうか?
社会人の受講者は多く、スキルアップ・キャリアアップの機会として活用されています。課題になるのは仕事との両立ですが、プログラミングスクールでは無理なく学習を続けられる体制を整えており、柔軟な対応が可能です。
とくにオンラインのプログラミングスクールであれば、自宅や出張先などでも受講でき、時間を効率的に使って学習に取り組めます。
プログラミングを副業に考えている方も、案件獲得に役立つ実績作りやポートフォリオ作成もサポートしてもらえます。またフリーランス自体が未経験であっても、クライアントワークやコミュニケーション方法も学べるでしょう。
仕事との両立が心配な場合は、カウンセリングで具体的なプランを提示してもらい、それが実現可能かをよく吟味して最適なスクールを選ぶことが肝要です。
社会人におすすめのプログラミングスクールの記事もぜひ参考にしてください。
プログラミングスクールはカモにされると噂ですが大丈夫?
プログラミングスクールの質によっては、高額でありながらも十分効果が得られない場合もあります。その場合に、カモにされたと感じる可能性が高いでしょう。この状況を防ぐには、今回ご紹介した「初心者向けプログラミングスクールの無駄にならない選び方!」を参考に、ポイントを押さえたスクール選びが重要です。
さまざまな観点から自分に最適なスクールを選び、無理なく学びを進め、プログラマーやエンジニアとして活躍できるようステップを踏んでいきましょう。